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物事のつながり、関係を大切にして学ぼう、という「ホリスティック教育」の提唱者、カナダのトロント大学教育大学院のジョン・P・ミラー教授(50)が来日し、関西を中心に講演している。カナダの小学校では、教科の壁を取り払うなどの試みが始まっている、という。日本でも広まりつつある「ホリスティック」という考え方について聞いた。 | |||||
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冷戦後の環境への意識高まりに合致 「ホリスティック」は「すべてのものはつながり合っている」という意味をもつ。ミラー教授は1985年にホリスティック教育について講義を始め、草の根のグループなどの間に広まった。そして去年、カナダのオンタリオ州の教育指針に「全ての教育はホリスティックな観点から見直されるべきである」と明記された、という。 オンタリオ州のいくつかの小、中学校では、先住民族や環境問題など大きなテーマを設定した授業が始まっている。例えば「ギリシャ時代」というテーマのもので、文学や地理や歴史を学ぶ。小学校の下級生だと、算数や国語などの教科と同じくらいの時間をあてている、という。 物語を先生が話し、それについて生徒が劇や歌、踊りを作ったり、話の中に出てきた人物や場所を調べる授業もある。何をどう学ぶか、を生徒の方から提案するようになってきている。 ミラー教授は「ホリスティックな考え方は、冷戦の崩壊、環境への意識の高まりなど世界的な変化に合っている」と話す。このほど大阪女子大学であった講演の中では、「つながり」をより感じるため、生活の中に何もしない時間、「余白」を持つことの大切さを強調した。 日本でもホリスティック教育に関する研究をするグループが新潟や京都、名古屋などに生まれ、「情報センター」が今春、神奈川県に誕生した。大阪女子大学の吉田敦彦助教授(34)は「日本のフリースクールや、公立学校の中にもホリスティック教育の理念と同じような教育を試みている先生たちはいる。ただ、その人たちを結ぶネットワークがない。『ホリスティック教育』という言葉が、横のつながりを作るキーワードになれば」と話す。 ミラー教授は神戸親和女子大学の招へい教授として6月末まで滞在する。18日午後2時から、神戸市北区の同大学3号館で「今なぜホリスティック教育なのか---教師と子どものかかわりを考える」をテーマにシンポジウムが開かれ、ミラー教授が基調講演する。千円。 |
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